「KindleGen」を使って epub の電子書籍を mobi に変換する
技術書を読む時に iBooks を使ったり Kindle for Mac を使ったりと電子書籍を管理するアプリケーションが統一化していないことにより,「どこに栞つけたっけか?」ってなったり,「あの電子書籍って Kindle だっけ? Kindle for Mac だっけ?」と混乱することが顕在化してきた.
そのため,どちらかに統一化しようと暫く考えてみた結果,Kindle の方がどの端末からでも栞を共有できたり,Kindle で購入していない電子書籍を Kindle に送信し,他の端末に配信できる「Kindleパーソナル・ドキュメントサービス」があることがわかったため,Kindle に統一することにした.
Kindleパーソナル・ドキュメントサービス は mobi と pdf はそのまま送信できるが,epub は送信できない.そのため,今回は「KindleGen」を使って epub から mobi に変換する方法にまとめる.
やり方
インストール方法
以下のページもしくは Homebrew で「Kindle Previewer」インストールする.
$ brew cask install kindle-previewer
これで,kindlegen
コマンドを実行することが出来るようになるが, macOS Catalina の場合は実行すると変換エラーが発生するとのことのため,シンボリックリンクを貼る必要がある*1.
$ ln -s /Applications/Kindle\ Previewer\ 3.app/Contents/lib/fc/bin/kindlegen /usr/local/bin/kindlegen
使い方
kindlegen
で以下のように変換したい epub の電子書籍を指定し,実行するとその epub の電子書籍と同じディレクトリに mobi 形式に変換された電子書籍が生成される.
$ kindlegen 変換したい電子書籍.epub
変換した電子書籍はどんな感じか?
文字列検索やサイドバーにある章のリンクから飛ぶことが出来るが,目次ページの章のリンクを押しても該当ページへは上手く飛ばないようだ.それ以外は epub の電子書籍とそこまで変わらない感じだった.
まとめと所感
「KindleGen」を使って epub の電子書籍を mobi に変換してみた.完全な形で mobi に変換できないようだが,技術書を読んで勉強する分にはまぁ許容できるレベルだと感じた.Kindleパーソナル・ドキュメントサービス の使い方は近いうちにまとめようと思う